狩猟により発生した事故概要
残念なことに毎年狩猟の事故が報告されています。平成16年度には94件の報告がありました。どのような事故が発生しているのかを表にしてみました。赤くなっているものは一般市民への被害と思われるもの(計4件)です。事故のほとんどはハンター自身のけが・死亡です。もちろん一般市民の被弾はあってはならないことですが、それだけでなく自分自身、あるいは仲間内の安全にもっと目を向けましょう。特に転倒やイノシシ猟での怪我が多いようです。お歳をめされた方に多いようですのでご注意ください。
1年前(平成15年度)との比較してみますと、狩猟登録者数は減少し(約8%減)、事故件数も100件→94件と約6%減少しています。一般市民への被害は5件→4件と減りました。この調子でとにかく矢先の確認を怠らず、猟に執着せず、まずは安全第一でいきましょう。
※このページに記載したデータは環境省が提供している「平成16年度鳥獣統計」を元にしております。事故概要として公開されているデータから年齢、概要のみを抜き出してソートしました。オリジナルデータはインターネット自然研究所からダウンロードできます
年齢 | 概要 |
41 | くくりわなの見回り中、イノシシが1頭かかっているのを確認したが、すでに時刻が遅くなっていたためそのまま下山を始めた時、ワイヤーが切れ、後ろから突進してきたイノシシに襲われ、手、足、背中を負傷 |
49 | シカ猟中、シカの足跡を追っている時、下り坂で枝につまずき転倒し、肋骨を強打 |
49 | 有害鳥獣捕獲中,クマバチに刺され入院 |
50 | 谷へ滑落,左目上部に裂傷 |
52 | わなに自分の犬がかかってしまい、はずそうとしたところを犬に噛まれ怪我 |
52 | 犬が追い出したノウサギを追っている時,右ふくらはぎに肉離れになる |
53 | 鳥猟中に転倒し、右足を骨折 |
53 | イノシシ猟の際、下り坂で葛が足に引っかかり転倒した |
54 | イノシシ猟中に転倒し、左足膝と左わき腹を強打 |
54 | 津久見市日見の可猟区において、加害者がシカを狙って散弾銃を撃ったところ、一緒に狩りをしていた被害者に散弾1発が命中した |
54 | カラスの有害捕獲中に左肩及び左前部をダニにかまれ化膿したため,2回にわたって手術した |
54 | 有害鳥獣捕獲中,ダニに数ヶ所刺され2ヶ所化膿,2回に渡って手術治療 |
55 | 半矢のキジを探している時、側溝の升に落ちて左手を骨折 |
55 | 足を滑らせ転倒し、左胸を倒木に強打 |
55 | わなに掛かっていたシカの角に突かれたため,避けようと後ろに下がったところ右膝の靱帯を切る |
57 | 有害鳥獣として捕獲したニホンジカを搬送中、崖から転落し骨折 |
57 | 猟友たちと猟中にヒノキの枝が右手親指と人さし指の間に刺さり怪我 |
58 | イノシシ猟中、イノシシに襲われて左足ふくらはぎを切傷 |
58 | 猟場にて、木に?まりながら山中を移動中、?まっていた木が折れ、滑落し骨折 |
59 | キジ撃ち目的で、狩猟仲間と河川敷において、狩猟中、キジが飛び出しため、散弾銃を発射したところ、約40メートル先にいた狩猟仲間の顔面、手等に散弾の一部を被弾させ、軽症を負わせたもの |
59 | イノシシ猟の際、イノシシに切られ負傷した |
60 | イノシシ猟中、加害者の発砲した弾丸粒が跳弾して被害者の太ももを貫通させた |
60 | シカ猟の際、足を滑らせ転倒した |
60 | イノシシ猟中に銃口先の安全確認を怠り,竹藪から逃げ出したイノシシに漫然と散弾1発を発射した過失により,跳弾して猟友に被弾させた |
60 | イノシシ猟中に銃口先の安全確認を怠り,竹藪から逃げ出したイノシシに漫然と散弾1発を発射した過失により,跳弾して猟友に被弾させた |
61 | 公道上で銃を使用し、農作業中の者の額をかすめたもの |
62 | シカ、イノシシ猟の際、窪みに足を取られ左膝内側を捻挫した |
63 | 病気 |
63 | 暴発した猟銃の弾が、自らの胸に当たり死亡(県外者) |
63 | わなに掛かったイノシシにおそわれ,手,足及び臀部を咬まれ負傷 |
64 | イノシシ猟の際、足を滑らせ背面から2m下の川原に転倒した |
64 | わなを架設するため跳木を伐採するとき,鉈で左足膝を切る |
65 | イノシシ猟中、被害者をイノシシと間違えて発射し、死亡させた |
66 | 病気 |
66 | 猟の移動中銃を左肩に担いで側溝を渡ろうとした時,足を踏み外し右肩の筋を負傷 |
68 | 山でシカ猟中、高さ2.5mの沢にかかる桟橋を渡っている時、桟木が折れたために足を滑らせ落下して、下にあった大岩に背中を強打 |
69 | イノシシ猟中に転倒し、弾が暴発して腕を負傷 |
71 | シカ猟の際、斜面を下っていたところ、足を滑らせ転倒した |
71 | 狩猟中土手が崩れて落下,モウソウチクに当たり左手中指にヒビ |
72 | わなに気づかずにかかってしまい、足を怪我 |
72 | 左下方で音がして黒いものが見えたため、シカだと思い発砲した |
72 | わなの架設中に装置が外れ,バネで顔面を負傷 |
73 | 滑落 |
73 | イノシシのわなのワイヤーが切れて襲われ,肋骨を骨折 |
73 | 有害鳥獣捕獲の際、肩付が悪く、銃床が右肩を強打し負傷した |
74 | 狩猟中、山の斜面を転落、頭部裂傷及び骨折 |
75 | イノシシ猟中に転倒し、左膝を打ち骨折 |
98 | 有害鳥獣捕獲中,ツツガムシに刺され,40度近く数日発熱し,入院治療後退院 |
半矢のイノシシに襲われ、牙で臀部を切られる | |
半矢のイノシシに襲われ、肋骨を骨折すするとともに、牙で腰を切られる | |
イノシシの有害鳥獣捕獲に従事中、銃に弾を装填と同時に暴発し、右足親指を負傷した | |
イノシシ猟中、足を滑らせて転倒し、左手指を骨折 | |
わな猟によりイノシシ1頭を捕獲し、道路まで搬出中に足を滑らせ、左足関節を骨折 | |
カモの沖撃ち後に、コンテナを下ろす際にコンテナと船端の間で指を挟み、爪の剥離及び骨折した | |
キジ猟中、発砲と同時に転倒し、小指の筋を断絶した | |
キジ猟中、山芋の穴に足をとられた拍子に木の枝をつかみ、右上腕二頭筋を負傷した | |
シカ猟中、斜面で足を滑らせて転倒、立木に胸部を強打し、肋骨を骨折した | |
イノシシの有害捕獲に従事中、杉の小枝に足をとられて転倒、左親指を骨折した | |
残弾処理大会の際に、段差につまずき転倒し、右足首2箇所を骨折した |