これは西興部村猟区・2006年出猟準備編の話に出てきた要望書です (^_^) たのんだよ〜


平成18年10月5日

北海道知事
高橋はるみ 殿

東京都XXXX
XXXX

西興部村猟区における狩猟税減免の要望

拝啓 貴職におかれましては、日頃より自然環境保護行政に積極的に取り組んでおられること深く敬意を表します。私は本年度、北海道狩猟者登録を取得し、西興部村猟区におけるエゾシカ猟を計画しております。この度は、西興部村猟区における狩猟税の減免措置を実施して頂きたく、要望させて頂きます。お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願い申し上げます。

敬具

1 背景

 ご承知の通り、北海道におけるエゾシカは特定計画を通じて個体数管理が行われている。しかしながらながらその推定生息数は依然として目標水準以上を保ち、平成16年度の道東地域における調査結果では、「平成18年度までに個体数指数を50以下に導くことは極めて厳しく、一層の努力が必要である」とされている。特定計画では狩猟圧をコントロールするために、期間、区域、捕獲対象(オスメス)、捕獲数制限の調整という方法を用いているが、さらに有用な方法を見つける努力が必要があると思われる。

2 提案

 狩猟圧をコントロールする新たな手法として、北海道の狩猟者登録数そのものを増加させるための、狩猟税減免措置を提案したい。近年の狩猟者登録数を見ると、平成11年度に道内8310人/道外3105人だったものが、平成16年度には道内7468人/道外2482人と、約13%減少していることがわかる。このうち道内は約10%の減少、道外は約20%の減少である。そこで今回は特に道外からの狩猟者登録数を増やす目的で、狩猟税の減免措置を考えたい。
 道外から狩猟者を呼び込むことを考える場合、注目すべきは西興部村猟区の存在である。西興部村猟区は全国の狩猟者に広く開放され、情報公開も十分行われているという面で、日本の猟区ではほとんど唯一の存在といっても過言ではない。西興部村猟区は、初心者ハンターへの教育もしっかりしているため、エゾシカ猟目的で来道を考えている狩猟者にとって、非常に期待できる存在である。
 ただ、問題となるのは費用である。例えば東京のハンターが2日間の猟区利用を考えた場合、狩猟税が約2万円(交付手数料、猟友会代行手数料含む)、猟区承認料およびガイド猟が約5万円(2人で利用した場合の1人分)、往復航空運賃が約3万円(オホーツク紋別と羽田間、ANA特割)、宿泊費が約2万円(3泊朝食付、入浴料含む)であり、合計約12万円かかる計算となる。この中で、狩猟税に関しては、猟区のみ2日間の狩猟にもかかわらず、道全域の狩猟者登録を取得して約2万円払うこととなっており、割高感が大変に強い。そこで猟区のみ利用した場合は、狩猟税を四分の一に減免する措置を提案したい。四分の一という率は、放鳥獣猟区のみ利用する際の税率である。
 道東地域における平成16年度の推定生息数は約13万頭で、農林業被害額は約17億円である。単純に計算すれば1頭あたり約1万3千円の被害もたらしていることとなる。したがって猟区入猟者が1頭捕獲する行為は、狩猟税収入とあわせて合計約2万3千円の財政効果があることとなる。しかし現在はエゾシカの生息数が目標を超えている状態であるから、財政効果を得ることよりも、入猟者を増やしエゾシカの生息数を減少させることが先決である。この財政効果を狩猟圧効果に転換するには、狩猟税額を減免すればよい。
 西興部村猟区のみの登録制度を作って狩猟税の減免措置をとれば、道外からのハンターを呼び込んで狩猟圧を高めることができ、かつ安全な指導の元で多くの狩猟者を育成することができる。それらの狩猟者は数年後には道内各地で自立して狩猟を行うこととなると思われる。この場合は狩猟税も一般のものとなり全体の税収も増えるから、当初の狩猟税の減免措置は将来に対する一種の初期投資とみなすことも可能である。また道内のハンターの育成という面もで効果が期待できる。

3 具体的方法

 狩猟税の減免措置を行う具体的な手法であるが、構造改革特別区域の制度を利用する方法がよいと思われる。狩猟税は地方税法第700条の52第1項第1号にて16500円と規定されており、同条第2項第3号にて放鳥獣猟区における減免措置が規定されている。そこで特区の概要として以下のようなものが考えられる。

特定事業の名称 道外狩猟者の受入れ促進事業
措置区分 法律
特例を構ずべき法令等の名称及び条項 地方税法第700条の52
特例を構ずべき法令等の現行規定 道で装薬銃を用いてエゾシカ猟を行おうとする者は、狩猟期間、区域、捕獲対象に関わらず、一万六千五百円の狩猟税が課せられる。
特例措置の内容 西興部村猟区でのみ装薬銃を用いてエゾシカ猟を行おうとする者は、狩猟税を四分の一に減免する

4 連絡先

東京都XXXX
XXXX

TEL XXX-XXX-XXXX
EMAIL hungryhunter@nifty.com
HP http://homepage3.nifty.com/hungryhunter/

以上


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