大辛失敗編…
	材料　２〜３人前 （炒め時） 鹿肉　４００ｇ 小麦粉　カップ１/４ チリパウダー　小さじ１ 玉ねぎ　１個 にんにく　１かけ オリーブオイル　大さじ３ （煮込み時） 水カップ　３ ビーフブイヨン固形　１個 トマト水煮缶　１個 じゃがいも　６個 にんじん　１本 チリパウダー　大さじ１ パプリカ　小さじ２ シナモン　小さじ１と１/２ クローブ　小さじ１/４	（失敗修正用） 水カップ　２ 玉ねぎ　１個 ビーフブイヨン固形　１個 パイナップル缶　小１個 オレガノ　１ふり タイム　１ふり クミン　１ふり

	鹿肉 先日猟の仲間から冷凍の鹿肉を２塊頂きました。１つは新鮮とのことなので刺身で食べてしまい（やっぱり刺身で食べるのが一番うまい）、もう１つはちょっと古いという話だったので、煮込んでシチューにしてみました。ふつう鹿肉はクセも少なくおいしく食べられる食材だと思いますが、古くなると臭味が出てくるようです。そこで今回はチリパウダーを使ってピリ辛のシチューを作ります。レシピはアメリカの料理本にあった「Hunting Camp Stew」から。しかし今回味付けで大失敗をしてしまいました。
	小麦粉・チリパウダーをまぶす 鹿肉は解凍して２ｃｍ角位に切ります。煮込むとこういった肉は小さくなりますので、ちょっと大きめくらいが適当です。次にビニール袋に小麦粉とチリパウダーを混ぜ、切った肉を入れて全体に粉をまぶします。
	肉を炒める オリーブオイルを熱して肉を入れて表面を焼きます。小麦粉が油を吸いますのでオリーブオイルをケチると焦げにつながります。つづいてザク切りの玉ねぎとみじん切りも投入し、中火で１０分くらい炒めます。
	煮汁を入れる 水とビーフブイヨンを入れて一旦沸騰させます。沸騰したら火を弱めてアクを取ります。
	調味料を入れる 次にトマト水煮缶やら香辛料を投入してまぜます。いきなり色鮮やかになったなあ。
	煮る ふたをして弱火で３０分程煮てください。
	味見 大体味がなじんてきたところで味見をします。さーてどうでしょうか…「か、辛！」 ものすごく辛いです。ホントにこんな味でいいんでしょうか。西洋人はホントこんなもの食ってるのでしょうか。チリパウダーの量を確認してみるとちゃんと合っています。私は辛いのは苦手なので、これでも本来大さじ２のところを大さじ１にしているんです。おかしいなあ…。煮込めば辛味が減るのかなあ。
	チリパウダーの秘密 どうしよう？味付けやり直そうなかあ、と悩んでいるとふと目の前の調味料の小ビンが目に入りました。あれ？これってチリパウダーじゃないぞ、チリペッパーじゃん。ちかもカイエンペッパーって書いてある。もしかしてこれって別物？？？こんな時はインターネットです。Yahoo!で検索して見た結果… 　・チリパウダー：　唐辛子に各種スパイスをブレンドしたもの 　・チリペッパー（カイエンペッパー）：　カイエンという唐辛子だけでなく、複数の辛味の強い唐辛子をブレンドしたもの そうなんです。チリパウダーとチリペッパーはかなり違うんです。しかも私はよりによって特に辛いカイエンペッパーをチョイスしてしまったのです。ひぇー。
	味修正への道 とにかく大変な辛さなので、薄めるなんて方法じゃダメです。まずは今のスープを取り除きます。お玉で５〜６杯をすくい、スープを半量にします。すくったやつはもったいないので一応取っておきます。
	味の追加 減った分の水を入れます。さらに玉ねぎ、ビーフブイヨン、辛くない香辛料各種を追加して再生をはかります。
	じゃがいも・にんじん 修正スープを１５分程煮たら味を見てみます。うーんやっぱまだ辛い。こりゃ相当重症です。それでも我慢できないほどではないので、じゃがいも・にんじんを投入してしまいます。
	パイナップル臨時追加 何度も味見をするうちに舌が麻痺してきました。チョコレートをかじってからもう一度味見をしてみます。やっぱり辛！何か甘くする材料はないかなあ…ん？パイナップル缶？使えるかもしない。どーんと汁も一緒に投入です。このままさらに４５分煮込みます。
	できあがり 見た感じはいたって普通のシチューができあがりました。匂いもフツーです。肉も柔らかく煮えて美味しそう。
	ご飯山盛りとともに… 辛いですが美味しいです。肉の臭味も全然ありません。もっとも、もしこのソースをいっぱいつけて食べたらどんな臭みも消えるでしょう。辛味というのは臭い消しには最高の香辛料なのですね。 追記：　この晩、胃が時々痛んだのは何か関係あったのでしょうか…。

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