材料（２人前） キジバト　２羽（お好み）

	キジバト キジバトは特にめずらしい鳥ではありません。街中でもよく見かけることができます。一般にハトというと、駅とか公園に集団でいるドバトと、野山や畑にもいるこのキジバトに分類できます。識別は羽の色ですぐにわかります。キジバトは茶色がかった羽を持ちますが、ドバトは灰色です。狩猟対象なのはキジバトだけなので味の差はわかりません。でもやっぱキジバトこっちの方がおいしそうに見えるなあ。
	羽をむしります ハトの羽はむしり易いです。ザッザッという感じでいけます。羽の先と頭以外の部分をすべてむしります。いつものようにビニール袋の中で行いました。しばらくして気付いたのですが、「羽」になってなくて「芯」だけのものが結構ありました。これってこれから生えてくる羽なのかなあ。それともむしっている最中に分かれてしまっただけ？
	おや？なんだこれ？ 胸のあたりをむしっていると、なんだかジャリジャリした部分にあたりました。それもかなりの大きさです。いったい中はどうなっているの？カモではこんな部分はなかったのでちょっとびっくり。あとで開けてみよう。３羽のうち、特に１羽がすごいジャリジャリでした。
	羽むしり後 こんな感じになります。
	血抜き（効果不明） よく鳥の解体で、血抜きというのがあります。殺してからすぐにやらないと効果がないのかもしれませんが、一応形だけやってみました。まず頭を落とします。次に足と羽を束ねて輪ゴムでしばり、それを割り箸に通します。最後にビニールをかぶせて、洗濯ばさみで物干し竿につるせばできあがり。こんなんでいいのかな？３０分くらいこうしてみましたが、特に血がしたたる感じもなかったので効果は疑問です。
	毛を焼きます 中華なべにキッチンペーパー１枚を入れて、マッチで火をつけて、鳥の表面を焼きます。羽むしり後のハトの皮膚には、1cm位の細い針のような毛が残るようなので、一回焼いてきれいにするといいと思います。
	洗います タワシなどでこすって皮をきれいにします。
	羽を落とします このあたりで羽を落とします。丁度関節の部分にナイフが入ると比較的楽に切ることができます。でも何回やってもはっきりとわからないんだよね、これが。まあ押し切るようにしていれば、そのうちザクッと刃が入ります。
	内臓を取り穴をあけます お尻の部分から肋骨の部分まで縦にナイフを入れて穴をあけます。あまり力をいれすぎると皮を突き破って内臓までいってしまうので注意します。
	指を入れます 何指でやってもいいのでしょうが、親指が丁度いいサイズです。おもむろに指をつっこみます。
	内臓を出します 最初の指つっこみで、写真の砂肝が取り出せます。それにくっついて腸関係も引き出せます。そうしたらもう一度指をつっこんで、今度は心臓を出します。あとは残留物をかき出して、水洗いすれば完了です。砂肝はあとで食べますので、取り分けておきます。
	ジャリジャリの謎をさぐる 一通り内臓が出たのに、依然胸のジャリジャリは消えません。何これ？今度は胸側にナイフを入れて開けてみました。
	穀物＋じゃり 開けてびっくり。中にはエサとなる何かの種と同じサイズの小石がぎっしりつまっていました。これがいわゆる鳥の「そ嚢」というヤツなのでしょうか。それにしてもこの小石の量はハンパじゃありません。結構重いものを背負って…じゃない胸に抱くんですねえ。まあこれではっきりしたのは、ハトはエサでも砂利でも一緒に飲み込んでいるんだ、ということ。しかしこの砂利は後で吐き出すんだろうか？
	足を切断 足を切るのを忘れてた。これも膝あたりの関節にナイフを入れて落とします。この時、力を入れると同時に鳥の足指が広がったりして、ビビルことがあります。
	下ごしらえ完成 はい、これでできあがり。タッパにつめて冷蔵庫へ。今回はこのうちの１羽を使って、刺身で味わいます。
	砂肝を割ります 取り出した砂肝は、まわりにくっついている余計な内臓をきれいに洗い落とし、半分に割ります。すると中に消化中のものが入っているのでそれも洗い流します。
	砂肝の内皮を剥ぎます 砂肝には非常に硬い皮、というか胃袋みたいなものが付いているので、それを剥がし落とします。
	焼き砂肝 このまま焼いてもいいのでしょうが、今回は薄い塩水に３０分程つけて血抜きをしました。あとはフライパンで塩コショウを振って火を通せばできあがりです。焼き鳥にしてもいいでしょう。臭みもまったくなく、コリコリとした食感でおいしくいただけました。
	ササミと胸肉の刺身 先ほど下ごしらえの終わったキジバトのササミと胸肉を取ります。胸骨の左右からナイフを入れると、自然とササミと胸肉に分離します。特にササミは色がうすいピンクなのですぐにわかります。胸肉は適当な所で切り落とし、皮をむいてしまます。あとは適当な大きさに切って、ワサビ醤油でいただきます。これ、大変おいしかったです。胸肉は噛めば噛むほど味が出て、臭みもありませんでした。残った手羽と腿は砂肝と一緒に焼いて食べました。カモもそうですが、やっぱ刺身で食べるのが一番うまいです。

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16-FEB-2001